断乳後のすごしかた(2)

断乳後のすごしかた

「断乳したら、架純ちゃんの気持ちに寄り添ってあげてね。」
助産師さんがいいます。

 

「断乳したら、その日の夜、架純ちゃん、とても泣くとおもうわ。

 

架純ちゃん、いつも、おっぱいで眠っていたんでしょう?

 

だけど、泣くことは、かわいそうなことではないのよ。

 

泣きたい気持ちをガマンして、泣けないことのほうがつらいのよ。

 

 

断乳にふみきろうというくらいの子どもは、

 

泣くこと以外に表現方法がないのよ。

 

日本語で気持ちを表現できないのよ。

 

だから泣くのよ。

 

だから、その、日本語であらわせない気持ちを、

 

ママとパパはしっかり受け止めてあげてね。

 

そしたら、架純ちゃんは

 

 

『どんなときもママとパパがついている。わたしの気持ちをわかってくれるんだ』

 

ってうれしくなるわ。

 

 

そして、元気を取り戻すのよ。

 

 

子どもは、断乳したら、おっぱいが飲めなくなってつらくて泣くわ。

 

だけど、どの子も

 

「おっぱいをくれ!」

 

といって泣いているんじゃないのよ。

 

もう、おっぱいが飲めないのはわかっている。

 

だけど、おっぱいがなくてどうすればいいのか、

 

自分でもわからなくて、混乱してつらくなってなくのよ。

 

 

ママとパパがそんな気持ちを受け止めてあげたら、架純ちゃんは

 

自分自身で気持ちの整理をつけて、

 

立ち上がるのよ。

 

だから、それまで、架純ちゃんを信じて、

 

見守って、待っていてあげてね。

 

 

少しずつ、親の力を借りずに自分の足で立って歩いていく、

 

大切な一歩なのよ。

 

 

あたたかく、見守ってあげてね。

 

 

大丈夫。こどもは、自分で気持ちを切り替えて、

 

前を向いて歩いていく力をもっているわ。

 

 

『断乳をする』ということは、

 

『もう、おっぱいを頼りにしないで、親と子どもが向き合っていく』ということ。

 

『おっぱいを頼りにしないで、どんなことも力をあわせてがんばっていく』ということよ。」

 

 

それから、助産師さんは、

 

ママの気持ちについても話してくれました。

 

 

「ほんとはね、断乳して、一番つらい思いをするのはママかもしれないわね。

 

 

おっぱいが飲めなくなったこどもには、

 

誰もが気をつかうけれど、

 

本当は、おっぱいを飲ませられなくなったママが一番さびしくて、

 

気持ちのやり場がないのかもしれないわね。

 

 

ママは、赤ちゃんが生まれたその日から、

 

昼も、夜も、その身を削って自分の命を分け与えてきたのよね。

 

ママにしかわからない寂しさよね。

 

 

だけど、その寂しさは、幸せな寂しさなのよ。

 

 

体を張って、子どもを育ててきた人だけが味わえる幸せな寂しさ。

 

ママだけが味わえる幸せな寂しさなのよ。

 

 

パパには、パパにしか味わえない断乳の寂しさがあるのよ。

 

ママと架純ちゃんをずっと見守ってきたパパだけの断乳の寂しさ。

 

 

断乳後の架純ちゃんの気持ちをしっかりと受け止めながら、

 

断乳したママ自身の気持ち、

 

そして、それまでささえてきたパパの気持ちにも寄り添いながら、

 

ゆっくり、断乳をこえていけるといいね。」

 

 

そうか?、『しあわせな寂しさ』ね。

 

先生いいこというなあ。

 

 

親ってものは、子どもを生んだときから、

 

この『幸せな寂しさ』を何度もあじわいながら、

 

子どもを育てていくのかもね。

 

赤ちゃんから、自立した一人の大人をそだてていくんだものね。

 

私も、この『幸せな寂しさ』を味わうことになるんだな?。